辛口日本酒ランキングTOP7 第2弾|お酒のプロが高評価したおすすめ日本酒
この記事の要点
おすすめ辛口日本酒ランキングTOP7第2弾。トップソムリエを含むお酒のプロがJC BLICUで客観評価。全銘柄93点以上の高評価から、淡麗ですっきりした辛口、華やかでまろやかな辛口、骨格のある力強い辛口まで、味わいやおすすめの飲み方、料理とのペアリングを詳しく紹介します。
辛口日本酒といえば、すっきりとした淡麗な味わいをイメージする方も多いかもしれません。しかし、辛口日本酒の魅力はそれだけではありません。華やかな香りとふくよかな旨味を持つタイプから、力強い骨格を備えたタイプ、繊細でエレガントなタイプまで、その味わいは実に多彩です。
Japan Cellarでは、トップソムリエを含むお酒のプロが日本酒をレビューし、**Balance(バランス)・Length(余韻)・Intensity(強さ)・Complexity(複雑性)・Uniqueness(個性)**の5項目からなる独自評価基準「JC BLICU」をもとに、Japan Cellar Pointを算出しています。
今回は、これまでJapan Cellarでレビューした日本酒の中から、高評価を獲得した辛口・やや辛口の7本をランキング形式で紹介します。
【選定基準】
・2026年4月以降にレビューした銘柄
・レビュアー2名以上が「辛口」または「やや辛口」と評価した銘柄
今回ランクインした7本は、すべてJapan Cellar Point 93点以上。 人気の定番銘柄から個性豊かな一本まで、それぞれの味わいやおすすめの飲み方、料理とのペアリングとともに紹介します。
7位 五橋 five 純米辛口 RED|93.5点
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すっきり淡麗系ながら高い総合力。食事に寄り添う上質な辛口
第7位は、山口県の酒井酒造が造る「五橋 five 純米辛口 RED」。Japan Cellar Pointは93.5点です。すっきりとした淡麗系の味わいを持つ、ハイクオリティな食中酒です。
淡麗辛口で、クリーンな飲み口が特徴。常温で楽しむことで、お酒本来のポテンシャルが引き立ちます。酒米には山田錦を使用し、低アルコールで飲みやすく仕上げられた純米酒です。
JC BLICUでは、Balance(バランス)、Length(余韻)、Intensity(強さ)がいずれも8.8、Complexity(複雑性)8.7と高評価。各項目が高い水準でまとまっており、総合力の高さが評価に表れています。
ペアリングは、鯵のなめろう、とうもろこしのかき揚げ、白身魚のフリット、キッシュなどがおすすめ。前菜料理はもちろん、シーフードや野菜を使ったメイン料理まで、幅広く合わせて楽しめる一本です。
味わい
赤リンゴや和柑橘を思わせる爽やかな香りが広がり、みずみずしく親しみやすい印象。
口に含むと軽快な酸とふくらみのある旨味が心地よく広がり、後半はドライに引き締まる。
食事に寄り添うバランスの良さがあり、気軽に楽しみながらも飲み飽きることがない。
Reviewer: Taku Iguro
6位 来福 愛山 純米大吟醸 火入れ|93.7点
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ふくよかな旨味とまろやかな口当たり。華やかで上品な辛口
第6位は、茨城県の来福酒造が造る「来福 愛山 純米大吟醸 火入れ」。Japan Cellar Pointは93.7点です。酒米に愛山を使用した、ふくよかでまろやかな辛口の純米大吟醸です。
旨味豊かなやや辛口で、おすすめは常温。まろやかな口当たりとともに、華やかな香りや豊かな旨味を楽しめます。
JC BLICUでは、Balance(バランス)、Length(余韻)、Uniqueness(個性)がいずれも9.0と高評価。酒米の特徴を生かし、アタックから余韻まで調和のとれた、個性的なお酒です。
ペアリングは、甘鯛の松笠焼き、鴨の治部煮、海老のクリームソース、鶏肉の白ワイン煮などがおすすめ。繊細なシーフード料理から白身の肉料理まで、幅広く合わせて楽しめる一本です。
味わい
華やかで艶やかな香り立ち。白桃やライチの熟した果実香に、金木犀を思わせる甘やかな花のニュアンスが重なる。
口当たりは丸く滑らかで、愛山らしいふくよかな甘みと旨味が豊かに広がる。余韻は繊細な酸とほのかな苦味が輪郭を整え、上品な果実味を長く残す。
Reviewer: Taku Iguro
5位 加茂錦 荷札酒 月白 純米大吟醸|94.0点
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華やかさと軽快さを両立。多層的な味わいが調和する辛口
第5位は、新潟県の加茂錦酒造が造る「加茂錦 荷札酒 月白 純米大吟醸」。Japan Cellar Pointは94.0点です。人気の荷札酒シリーズの一本で、華やかさと軽快な飲み口をあわせ持つ辛口の日本酒です。
酒米に山田錦を使用した、低アルコールの純米大吟醸。まろやかで華やかな飲み口が特徴で、おすすめは冷酒です。
JC BLICUでは、Balance(バランス)9.0、Length(余韻)、Intensity(強さ)、Complexity(複雑性)がいずれも8.8と高評価。多層的な香りや味わいの要素を余韻まで見事に調和させた、完成度の高い一本です。
ペアリングは、アオリイカのお造り、ズワイガニと枝豆のすり流し、鴨肉のロースト ベリーソース、オイスターグラタンなどがおすすめ。シーフードの前菜から、しっかりとした肉料理まで幅広く合わせて楽しめるお酒です。
味わい
白桃や洋梨を思わせる上品な香りに、ほのかな柑橘やラムネのニュアンスが重なる。
柔らかな甘みと透明感のある旨味が広がり、後半は伸びやかな酸が全体を心地よく引き締める。
華やかさを備えながらも軽快な飲み口で、食事とともに楽しみたくなる味わい。
Reviewer: Taku Iguro
4位 久保田 萬寿 純米大吟醸|94.2点
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淡麗辛口の完成形。繊細な香りと美しいバランスを備えた王道の一本
第4位は、新潟県の朝日酒造が造る「久保田 萬寿 純米大吟醸」。Japan Cellar Pointは94.2点です。淡麗辛口の完成形ともいえる、新潟を代表する王道の一本です。
新潟を代表する酒米、五百万石を使用した純米大吟醸。すっきりとした穏やかな淡麗辛口で、おすすめは冷酒です。繊細な香りと端正な味わいを楽しめます。
JC BLICUでは、Length(余韻)9.2、Intensity(強さ)とBalance(バランス)がともに9.0と高評価。3項目で9.0以上を獲得し、多層的な香りが美しく絡み合う、バランスと完成度に優れたお酒です。
ペアリングは、蕗の薹の天麩羅、甘海老と蕪の酒盗和え、春野菜のマリネ、グリーンアスパラガスのグリルなどがおすすめ。素材の良さを感じられる繊細な料理と好相性の一本です。
味わい
洋梨やマスクメロン、白桃の果肉を思わせるやさしい果実のアロマ。そこに白い花の茎のかすかな清涼感と、上新粉の上品な甘い香りが重なり、落ち着きのある華やかさを感じさせる。
なめらかなテクスチャーと共に優しく伸びる酸が程よく芯をつくり、軽快さと端正さが共存する、まさに美しい淡麗辛口の完成形。
Reviewer: Yuuka Tsuru
3位 山城屋 瑠水|94.3点
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上品な香りと奥深い旨味。総合力に優れた完成度の高い一本
第3位は、新潟県の越銘醸が造る「山城屋 瑠水」。Japan Cellar Pointは94.3点です。上品な香りと奥深い味わいをあわせ持つ、完成度の高い一本です。
希少な酒米「一本〆」を使用した純米酒。やや辛口で、おすすめは冷ための冷や。まろやかな口当たりと豊かな旨味を楽しめます。
JC BLICUでは、Balance(バランス)とUniqueness(個性)がともに9.0と高評価。さらに、5項目すべてが8.5以上と、総合的な完成度の高さが際立つ辛口の日本酒です。
ペアリングは、山菜の天ぷら、筍の煮浸し、生ハムとルッコラのピザ、プティポワ・ア・ラ・フランセーズなどがおすすめ。少し苦みのある料理と合わせて楽しみたい一本です。
味わい
メロンや和梨、竹や新緑、つきたての餅のような妖艶な香りをもち、全体的に繊細で上品さを伴う香りの印象。
口に含むと優しく、まろやかな酸が広がり、中盤にかけて旨味の伴った苦味が全体を下支えする。
Reviewer: Maika Yamamoto
2位 王祿 渓 純米55% 生詰|94.7点
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圧倒的な力強さとしっかりした骨格。芯のある淡麗辛口
第2位は、島根県の王祿酒造が造る「王祿 渓 純米55% 生詰」。Japan Cellar Pointは94.7点です。しっかりとした芯を感じられる、骨格のある力強い辛口の一本です。
酒米に山田錦を使用した生詰酒。さっぱりとした淡麗辛口で、しっかり冷やして楽しむのがおすすめです。フレッシュさとともに、厚みのある旨味や力強い味わいを楽しめます。
JC BLICUでは、Intensity(強さ)9.7、Length(余韻)9.2、Balance(バランス)9.0と高評価。特に強さは9.7という圧倒的な評価を獲得し、しっかりとした骨格と長い余韻を備えた、力強い仕上がりが特徴です。
ペアリングは、ブリの照焼き、ジンギスカン、ラムチョップ、ペパロニピザなどがおすすめ。しっかりとした味わいの料理も受け止める力強さを持つ一本です。
味わい
落ち着きのある香り立ち。穀物やナッツを思わせる香ばしさに、ほのかに熟した果実のニュアンスが重なる。
口当たりはしっかりとしたアタック。
厚みのある旨味を軸に、引き締まった酸と程よい苦味が全体を構成し、骨格のある力強い味わいを形成する。
余韻はドライでキレが良く、芯のある印象を長く残す。
Reviewer: Taku Iguro
1位 鍋島 大吟醸|95.7点
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大吟醸の完成形。華やかな香りと多層的な味わいが調和する傑作
第1位は、佐賀県の富久千代酒造が造る「鍋島 大吟醸」。Japan Cellar Pointは95.7点です。華やかな香りと多層的な味わいを兼ね備えた、大吟醸の完成形ともいえる一本です。
酒米に山田錦を使用し、醸造アルコールを添加して造られた大吟醸。やや辛口で、フルーティーかつ華やかな飲み口が特徴です。常温で楽しむことで、豊かな香りと繊細な味わいを堪能できます。
JC BLICUでは、Complexity(複雑性)9.5を筆頭に、Balance(バランス)、Uniqueness(個性)、Length(余韻)も9.0以上と圧倒的な高評価。多層的な香りと味わいが美しく調和し、総合的な完成度の高さが際立つお酒です。
ペアリングは、伊勢海老の塩焼き、筍の木の芽焼き、鶏肉とモリーユ茸のクリーム煮、仔牛のサルティンボッカなどがおすすめ。素材の旨味を楽しめる料理や、繊細な香りを持つ料理と合わせて楽しみたい一本です。
味わい
気品に満ちた華やかな香り立ち。白桃や洋梨、熟したメロンの果実香に、ジャスミンやアカシアを思わせる優雅な花のニュアンスが重なる。
口当たりはシルキーで、緻密な甘みと山田錦由来の豊かな旨味が広がる。繊細な酸が全体を引き締め、透明感を伴う長く端正な余韻へと続く。
Reviewer: Taku Iguro
辛口日本酒の魅力は、すっきりとした飲み口だけではない
今回のランキングでは、7本すべてがJapan Cellar Point 93点以上を獲得しました。その味わいを比較すると、辛口日本酒の多様性と、それぞれの完成度の高さがよく分かります。
「五橋 five 純米辛口 RED」や「久保田 萬寿 純米大吟醸」のように、すっきりとした飲み口と繊細なバランスを楽しめる淡麗辛口がある一方、「来福 愛山 純米大吟醸 火入れ」のように、華やかな香りとふくよかな旨味を備えた辛口もあります。
また、「王祿 渓 純米55% 生詰」は、Intensity(強さ)9.7という際立った評価を獲得。辛口でありながら厚みのある旨味としっかりとした骨格を楽しめる、力強い一本です。
そして第1位は、95.7点を獲得した「鍋島 大吟醸」。Complexity(複雑性)9.5を筆頭に、4項目で9.0以上という高評価を獲得しました。華やかな香り、豊かな旨味、繊細な酸、長く端正な余韻が調和した、総合的な完成度に優れた一本です。
このように、辛口日本酒の魅力は、単に甘さが控えめでキレが良いことだけではありません。 香りの華やかさや旨味の厚み、酸味や苦味とのバランス、余韻の長さなど、さまざまな要素が組み合わさることで、それぞれ異なる個性が生まれます。
料理とのペアリングも、辛口日本酒を楽しむうえで重要なポイントです。繊細な魚介料理に寄り添う淡麗辛口から、しっかりとした肉料理を受け止める力強い辛口まで、料理の特徴に合わせて選ぶことで、お酒の魅力をさらに深く楽しめます。
今回のランキングを参考に、さまざまなスタイルの辛口日本酒を飲み比べ、自分好みの一本を見つけてみてください。
Japan Cellarでは、これからもトップソムリエを含むお酒のプロがJC BLICUに基づいて日本酒を評価し、その品質と個性を紹介していきます。
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