甘口日本酒ランキングTOP6|お酒のプロが高評価したおすすめ日本酒
この記事の要点
おすすめ甘口日本酒ランキングTOP6。トップソムリエを含むお酒のプロがJC BLICUで客観評価。爽やかでフルーティーな甘口から、旨味豊かな濃醇タイプ、歴代最高得点の一本まで、味わいやペアリング、おすすめの飲み方とともに詳しく紹介します。
甘口の日本酒といっても、その味わいはさまざまです。フルーティーですっきりとしたタイプから、米の旨味をしっかり感じられる濃醇なタイプまで、甘さの表現にも幅があります。
Japan Cellarでは、トップソムリエを含むお酒のプロが実際にお酒をレビューし、**Balance(バランス)・Length(余韻)・Intensity(強さ)・Complexity(複雑性)・Uniqueness(個性)**の5項目からなる独自評価基準「JC BLICU」をもとに、Japan Cellar Pointを算出しています。
今回は、これまでJapan Cellarでレビューした日本酒の中から、甘口で高い評価を獲得した6本をランキング形式で紹介します。
爽やかでワイン好きにもおすすめしやすい一本から、日本酒好きに飲んでもらいたい濃醇なタイプ、さらにJapan Cellar歴代最高得点を獲得した一本までランクイン。それぞれの味わいやおすすめの飲み方、料理とのペアリングとともに紹介します。
6位 風の森 秋津穂 657|91.2点
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程よい甘さと爽やかさ。ワイン好きにもおすすめの一本
第6位は、奈良県の油長酒造が造る「風の森 秋津穂 657」。Japan Cellar Pointは91.2点です。程よい甘さと爽やかさをあわせ持つ一本です。
やや甘口で、すっきりとしたフルーティーな飲み口が特徴。ワイン好きの方にもおすすめしやすく、冷やして楽しむのがおすすめです。
JC BLICUでは、Balance(バランス)9.0、Length(余韻)とComplexity(複雑性)がともに8.2と高評価。多層的な要素が口の中で変化しながら、全体として調和を見せる完成度の高いお酒です。
ペアリングは、真鯛の昆布締め すだち添えや、モッツァレラと青リンゴのサラダなどがおすすめ。冷製前菜のような爽やかな料理と好相性です。
味わい
香りは瑞々しく、和梨やマスカット、青りんごの皮を思わせる果実香に、アロエヨーグルトのような軽やかな乳酸系のニュアンスが重なる。
口に含むと、きめ細やかなガス感が舌を刺激し、グレープフルーツの白い果皮のようなシャープな酸が一直線に走る。中盤で米の旨味とほのかなメロンの甘味がふくらみ、後口はドライで爽快なフィニッシュ。
Reviewer: Yuuka Tsuru
4位タイ 飛良泉 飛轉 雛 山廃純米吟醸|92.3点
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すっきりとした甘さに、旨味と奥深さを備えた一本
第4位タイの1本目は、秋田県の飛良泉本舗が造る「飛良泉 飛轉 雛 山廃純米吟醸」。Japan Cellar Pointは92.3点です。低アルコールで初心者にもおすすめしやすい、すっきり系の甘口です。
程よい甘さがあり、おすすめは冷酒。すっきりとした飲み口でありながら、しっかりとした旨味も感じられます。
JC BLICUでは、Length(余韻)9.2、Balance(バランス)8.8と高評価。多層的な味わいの調和が生み出す奥深さを、余韻までしっかりと感じられる仕上がりです。
ペアリングは、飯蛸の柔らか煮 梅霙、トロタク寿司、白身魚のマリネ 白ワインビネガー、新玉ねぎのローストなどがおすすめ。酸味のある料理にも、旨味を生かした料理にもしっかりと寄り添います。
味わい
熟れた和梨と白桃、米由来の上新粉の香りに、微かにアーモンドやナッツのニュアンス。
高い酸味と甘みが味わいの中心にあり、そこにコクと奥行きを与える旨味が余韻にかけて感じられる。
Reviewer: Ryoma Okinaka
4位タイ イセノナミ|92.3点
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人気銘柄「作」の酒蔵が造る、爽やかで完成度の高い甘口
第4位タイの2本目は、三重県の清水清三郎商店が造る「イセノナミ」。Japan Cellar Pointは92.3点です。人気銘柄「作」を醸す酒蔵が手がける一本です。
やや甘口で、爽やかでフルーティーな飲み口が特徴。冷やして楽しむのがおすすめです。
JC BLICUでは、Balance(バランス)とIntensity(強さ)がともに8.8、Complexity(複雑性)8.7と高評価。多様な要素がそれぞれしっかりと主張しながら、全体として調和のとれた完成度の高いお酒です。
ペアリングは、リンゴと豚肉の春巻きや、ホタテと梨のタルタルなどがおすすめ。フルーツの甘みと爽やかさを持つ料理と合わせて楽しみたい一本です。
味わい
洋梨や青リンゴを思わせるみずみずしい香りに、白い花や綿あめのようなやさしい甘さが重なる。
口当たりはシルクのようになめらかで、米の自然な甘みと爽やかな酸が美しく調和。中盤にはほのかな乳酸的な旨味が広がり、奥行きを感じさせる。後味はキレがよく、ミネラル感とともにかすかな苦みが海風のように抜けていく。全体として引き算の美学を感じさせる凛としたスタイル。
Reviewer: Yuuka Tsuru
3位 高砂 松喰鶴 純米大吟醸|92.7点
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甘口・フルーティーでエレガント。「而今」の酒蔵が造る一本
第3位は、三重県の木屋正酒造が造る「高砂 松喰鶴 純米大吟醸」。Japan Cellar Pointは92.7点です。入手困難銘柄として知られる「而今」の酒蔵が手がける一本です。
甘口・フルーティーで、華やかな香りと味わいが特徴。冷やして楽しむのがおすすめです。
JC BLICUでは、Balance(バランス)9.2、Length(余韻)9.0と高評価。アタックから余韻まで多彩な要素を調和させ、エレガントにまとめ上げたお酒です。
ペアリングは、鯵と玉ねぎのマリネや、ワカメときゅうりの酢の物などがおすすめ。お酒と料理、それぞれが持つ酸味の調和を楽しみたい一本です。
味わい
炊き立てのお米、バナナやメロンの穏やかな香り。この日本酒の醍醐味であり、存在感のある美しい酸味。爽やかで伸びがあり、味わい全体をエレガントに彩る。和柑橘やレモンピールのほのかな苦みが余韻にアクセントを与える。
Reviewer: Hiroki Fujimori
2位 五人娘 醍醐のしずく|94.3点
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日本酒好きにおすすめしたい、濃醇で力強い甘口
第2位は、千葉県の寺田本家が造る「五人娘 醍醐のしずく」。Japan Cellar Pointは94.3点です。日本酒好きにぜひ飲んでもらいたい、濃醇でしっかりとした味わいの一本です。
やや甘口で、おすすめは冷酒。香りが豊かで、ボディもしっかりとしたリッチなお酒です。
JC BLICUでは、Intensity(強さ)9.3、Balance(バランス)とLength(余韻)がともに9.0と特に高く評価。存在感のある要素を調和させ、余韻まで高い完成度が感じられます。
ペアリングは、鶏の照焼やマッシュルームリゾットなどがおすすめ。しっかりとした味付けの料理と合わせても負けない力強さを持っています。
味わい
深みとやわらかさが共存する味わいが印象的。
香りには穀物やローストナッツ、バニラなどを思わせる複雑なニュアンスがあり、発酵由来の土っぽさや籾殻のような香味が奥行きを与えている。
口に含むと、やわらかな甘味がふくらみ、豊かな酸が全体を引き締める。まろやかで広がりのある余韻が長く続く。豊潤な旨味が特徴的。
Reviewer: Taku Iguro
1位 にいだしぜんしゅ 純米原酒|96.7点
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力強さと品格を兼ね備えた、歴代最高得点の傑作
Japan Cellar甘口ランキング第1位は、福島県の仁井田本家が造る「にいだしぜんしゅ 純米原酒」。Japan Cellar Pointは96.7点です。Japan Cellar歴代最高得点を獲得した一本が、甘口ランキングでもNo.1となりました。
旨味豊かで濃醇な飲み口が特徴。ぬる燗で味わうことで、その良さがさらに引き立ちます。
JC BLICUでは、Length(余韻)とIntensity(強さ)がともに9.7。さらに、5項目中4項目が9点以上という圧倒的な評価を獲得しています。高い総合力と個性が際立つお酒です。
ペアリングは、味噌おでんやふろふき大根、ローストポーク ハニージンジャー、クラブケーキなどがおすすめ。旨味豊かな料理と合わせることで、抜群の相性を楽しめます。
味わい
穏やかで滋味深い香り立ち。炊き立ての米や穀物を思わせるニュアンスに、上新粉のようなやわらかな甘みが重なる。
口当たりはしっかりとして厚みがあり、自然な旨味が広がる。生酛由来の酸が全体を引き締め、力強さとバランスを兼ね備えた味わいを形成する。
余韻は深く、ほのかなコクとともに持続する。
Reviewer: Taku Iguro
甘口日本酒の魅力は、甘さだけではない
今回のランキングを見ると、「甘口日本酒」と一言でいっても、そのスタイルが非常に幅広いことが分かります。
6位の「風の森 秋津穂 657」や4位タイの「イセノナミ」のような爽やかでフルーティーなタイプから、「高砂 松喰鶴 純米大吟醸」のように酸味を生かしてエレガントに仕上げた一本、さらに「五人娘 醍醐のしずく」や「にいだしぜんしゅ 純米原酒」のような、濃醇な旨味と力強さを楽しめるタイプまで、それぞれ異なる個性があります。
特に1位の「にいだしぜんしゅ 純米原酒」は96.7点を獲得し、Japan Cellar歴代最高得点を記録。甘口でありながら、単に甘さを楽しむだけではなく、力強さ、酸、旨味、余韻まで高いレベルで調和した一本です。
甘口の日本酒を選ぶ際には、甘さの強さだけではなく、爽やかさ、酸味、旨味、ボディ、香り、そして料理との相性にも注目すると、より自分の好みに合った一本を見つけやすくなります。
今回のランキングも参考に、すっきりとした甘口から濃醇な甘口まで、自分好みの日本酒を探してみてください。
Japan Cellarでは、これからもトップソムリエを含むお酒のプロがJC BLICUに基づいて日本酒を評価し、その品質と個性を紹介していきます。
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