
日本酒
酒蔵について
亀の井酒造は、大分県の九重連山のふもとに位置する酒蔵で、享保年間(江戸時代)に創業し、約300年の歴史を誇ります。もともとは山林業を営み、山仕事の職人向けに酒を製造していましたが、次第に地域住民にも酒を提供するようになり、本格的に酒造業を始めました。
蔵のある地域は「天領」と呼ばれ、豊富な地下水と厳寒の気候を活かして、伝統的な手造りの酒造りを続けています。亀の井酒造では、地元玖珠地区の農家と契約して栽培した五百万石を使用し、製造量の40%以上をこの契約酒米で醸しています。この酒米は雑味が少なく、ふくらみのある味わいを持つ純米酒や純米吟醸酒に適しており、減農薬で安心できる原料を目指しています。
同社の特徴的な仕込み方法である「山廃仕込み」は、昔ながらの製法を守り、旨みと酸味が特徴の濃厚な酒を生み出しています。また、大吟醸はJR九州の豪華列車「ななつ星」のレストランで採用されるなど、高い評価を受けています。亀の井酒造は、地域に根ざした酒造りと品質へのこだわりで、多くの人々に愛される清酒を提供し続けています。