1823年創業の深野酒造は、「量産より良産を」を信条に、伝統と品質を守り続けています。400年前に造られた人工の御溝があり、7月から8月には姫梅花藻が水面を彩ります。蔵に一歩入ると、ひんやりとした空気とともに、蒸気や発酵、蒸留などの「蔵の音」が響き渡ります。150年前に手造りされた土カメが並ぶ完全手造りの蔵では、杜氏が音を頼りに繊細な工程を見極め、伝統を守りながら時代に合う味を育んでいます。見学や試飲も可能で、10年熟成の秘蔵酒も試飲できるなど、製造へのこだわりと丁寧なおもてなしの心が光ります。