丸石醸造は元禄三年（1690年）に愛知県岡崎市で日本酒造りを始め、330年以上にわたり酒造りを続けています。岡崎市は徳川家康公の生誕地であり、豊かな自然に恵まれた土地です。 丸石醸造の歴史は、初代投町三太夫氏が江戸時代に東海道を通じて酒造りを学び、農地を活用して1690年に酒造業を興したことから始まりました。明治時代には木綿業や銀行業にも手を広げ、1900年には灘に新たな蔵を構え、そこで「長誉」と名付けたお酒を造り始めました。岡崎では「三河武士」として地元酒を製造し、焼酎、みりん、味噌、醤油なども手掛けました。 しかし、太平洋戦争中の岡崎空襲で蔵はほとんど焼失し、戦後は焼け残った味噌蔵を再建し、再び日本酒造りを再開しました。丸石醸造は、さまざまな事業を展開する中でも、「日本酒」を造り続けるという伝統を岡崎から後世に伝えています。

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