登美の丘
八朔や夏みかんなどの少しほろ苦さのある和柑橘と、果汁の滴る完熟の白桃を連想させる果実香に、吟醸の酒粕のようなシュールリー製法由来の甲州ならではの特徴的な香り。ほんのりと出るニッキのタッチ。ボリューム感のある果実味と、それとバランスを取るしっかりとした春のある酸味。時間と共に香り・味わい共に広がりを見せ、旨味を持った余韻が程よく続く。
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登美の丘02のノート
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外観 透明感のある深いルビー色がグラスの中で輝きます。縁にはほんのりガーネットのニュアンスが現れ、熟成の片鱗を感じさせます。グラスを揺らすと、しなやかに滴る脚が上質さを物語っています。 香り 最初に広がるのは、熟したチェリーやラズベリーの甘美なアロマ。時間とともに、ダークプラムや黒スグリ、そして干しイチジクのような凝縮感のある果実香が感じられます。さらに、仄かにスパイスや黒胡椒の刺激、オーク樽由来のバニラやトーストの香ばしいニュアンスも重なり、複雑で魅惑的な香りの層を形成します。 味わい 一口含むと、滑らかでシルクのような舌触りが広がります。赤い果実のジューシーな甘みと酸味のバランスが絶妙で、軽やかさと深みを併せ持つ印象です。中盤ではブラックベリーやリコリスの濃厚さが現れ、後味にかけては微かにカカオやモカの余韻が続きます。適度なタンニンが口内を心地よく引き締め、余韻にはほんのりとスモーキーなニュアンスが残ります。 ペアリング この「紅」は、鴨のローストやラムチョップなど、ジューシーで旨味の強い料理と相性抜群。また、和の食材では、赤味噌を使った田楽やすき焼きとも意外なほど調和します。軽いおつまみなら、熟成チーズやドライフルーツもお勧めです。 総評 登美の丘ワイナリー「紅」は、繊細さと力強さを兼ね備えた、エレガントな赤ワインです。日本の風土を反映しながらも、グローバルな魅力を持つこのワインは、特別な時間を演出してくれる一本と言えるでしょう。
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